おもしろい文章を書きたいので、とりあえず本を読んでみた
ブログをやっている人なら、誰もがおもしろい文章を書きたいと思っているのではないでしょうか。
せっかくならたくさんの人に読まれて、好評価を得たい!と。
それが次のモチベーションにつながりますしね!
私もブログを始めて1か月半ほどが経ち、25,6記事を書きましたが、
やはり周りの反応が気になるものです(..)
つまらないと思われながら、あるいは全く誰にも読まれないまま、
一人で黙々と記事を書く強固なメンタルは私にはない。。。
(まぁ普通はそうだと思いますが、、、、)
ふむ、ではどうやっておもしろい文章を書くか。。。
一人で考えて答えが出るのはきっと100年先くらいなので(笑)、
先人の知恵を学ぶべく、図書館で以下5冊を借りて読んでみました。
今回は、そのレビュー記事です。文の書き方に悩む人必見(*´▽`*)
- 今すぐ書け、の文章法
- 一行目から書かなくていい
- あなたの文章が劇的に変わる5つの方法
- 一瞬で心をつかむ文章術
- すぐに稼げる文章術
- 5人の著者が口をそろえて言うことには
- ①「今すぐ書け、の文章法」 感想
- ②「文は一行目から書かなくていい」 感想
- ③「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」 感想
- ④「一瞬で心をつかむ文章術」 感想
- ⑤「すぐに稼げる文章術」 感想
- まとめ
5人の著者が口をそろえて言うことには
本の選定は、適当にタイトルから。
上記本はいずれも、「文章を書くことが苦手な人が、どうすれば人に読まれる文章を書けるようになるのか」を目的としていて、
それぞれの著者が長年の経験から得た持つノウハウやスタイル、考え方などが書かれていました。
まず、5冊を読み終えて感じたことは、5人とも根本で大事にすべき文章術は共通しているということ。
【共通していたこと】
- 読んでもらいたいターゲットを具体的に絞って書くことが最も大事
- 文章のゴールは、読んだ相手に行動を起こさせること
- まず、読んでもらうためには魅力的なタイトルが必要
- 文のリズムを大事にすること(句読点、漢字、ひらがな、カタカナの使い方)
- 時間をおいてから冷静になって読み返すこと(声に出したり、紙に印刷したり)
つまり、これらの条件を無視して、おもしろい文章は絶対に書けないということですね。
何が何でも自分の文章に取り入れましょう!
次からは、一冊ずつ私が印象に残ったことを書きます。
①「今すぐ書け、の文章法」 感想
一番初めに読んだのはこの本です。
他の本はタイトルで適当に選びましたが、この本だけはあるブロガーの人がおすすめしていて、それがたまたま図書館にあったので借りてきました。
結論から言うと、この本が一番引き込まれました。
でも、それがなぜか分かりません(笑)(おい←)
カレーのにおいを嗅いだら、無意識にカレーが食べたくなるような感じ?で、
数行読むと、早く次のページをめくりたくなる感じがありました。
だから、知的好奇心をくすぐられて楽しいという点もあるのですが、読み物として読んでいても楽しい本でした。
そして、この本は私が今まで持っていた文章を書くという概念を大きく変えました。
一番印象に残ったのは「文章を書くのは、スポーツと同じである」というフレーズです。著者曰く、
文章は文章そのものに運動性がある。
書き手が制御できるものではない。その「文章が暴走して手に負えない感じ」は、これは実際に体験するしかないのだ。そういう意味で「文章を書くこと」は「運動」であり、「身体」である。頭脳ではなく、カラダ全体の動きなのだ。
おもしろい文章は、頭で考えて書けるものではなく、自分で制御ができないときに偶発的に?書けるものだというのです。その「まぐれ」を意識的に出すために、著者は「とりあえず書きなさい、書くしかない」と本のいたるところで言っています。だから、スポーツと一緒なのだと。身体で覚えるしかない。前に進むためには、まず書く。
著者は、文が勝手に走り出す状況を意識的に作るにはどうしたらいいのか、文が自走するとどうなるのか、を説明してくれています。そして、それを体感するために「とにかく書け、書けば分かる」と迷っている私たちの背中を何度も押してくれています。
だから、この本を読むと、下手でいいんだ、とりあえず書こう!と前向きになれます。
文を書くことが不安になったとき、何度も読み返したいと思える本です。
②「文は一行目から書かなくていい」 感想
著者は芥川賞作家です。本の前半では、その自らの経験から蓄積されたプロ作家のテクニックや、名文の条件はこういうものであるという考えが書かれていました。
そして本の後半では、デジタル化された文章について書かれており、私はこちらの印象が強く残っています。
デジタルネットワークと検索技術の発達によって、いつでも自分の欲しい情報にアクセスできるようになり、その膨大な情報の中では、特に検索サイトやランキングサイトが活躍するする時代。世の中がランキングに依存している時代だからこそ、自分の直観力を発揮し、自分の嗅覚を信じることが書き手には必要だと言っています。
パソコンの前から動かずに安全に効率よく情報を得ようとしても、物事の本質に迫ることはできません。ランキングや検索の便利さを振り切って、一歩を踏み出してみる。書き手には、その勇気が必要だと思います。
情報を集めて、多数派の意見を取り入れれば、時間や手間など無駄なことを省けるかもしれません。
しかし、効率ばかりを追い求めていては、自分の血肉となる情報は得られないし、おもしろい文章を生み出すこともできないのでしょう。
例えば、ランキングには載っていないけど、いつも前を通っていてなんか気になる飲食店。目立つように平積みされているわけでもなく、誰におすすめされるでもないけど、なんとなく手に取ってしまった本。とかでもいいのかな。
そういう自分のかすかな引っ掛かりを見過ごさないことが、情報過多の時代には特に、おもしろい文章を書くためには必要だということですね。
③「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」 感想
こちらの本は、意識すればいますぐに真似できそう?なテクニックが書かれていました。例文を用いてテクニックの使い方が紹介されているので、例文のBefore→Afterを見るのが読んでいて楽しく、さっそく自分も使ってみよう!という気になります。
紹介されているテクニックの中で、私が今すぐやろうと思ったこと2つを引用します。
1つ目は、メッセージを断言すること。
自分の伝えたいことよりも、「いい感じに思ってもらいたい」という気持ちが先行してはダメ!自分が本当に伝えたいメッセージを断言する。そのために、論点を整理し、文章を補ってくれるような、説得力のあるデータを探すわけです。この作業を手抜きせず行えば、読む相手が自然に引き付けられ、納得できる言いきりの文章が書けるはず。
謙虚さと曖昧さを混同してはいけないのです。。。。
2つ目は、形容詞と副詞を多用しすぎないこと。
形容詞は、できるだけ具体的な数字や慣用句で言い換えると文章に厚みが出て、表現が豊かになります。
例:今日は暑い。 → 今日は蒸し風呂のような暑さだ。
今日は気温35度を超え、まるで蒸し風呂のようだ。
副詞は、多用しすぎると怪しい印象を与えてしまいますが、具体的描写に直すとシーンを思い描くことができるようになります。例文を読んで納得です。
例:ここでしばらく待っていると、ずいぶん経った頃でしょうか。彼らがゆっくりとやって来ました。ちょうど暗くなってきたころだと思います。あまりにゆっくりだったので、私はめっきり不安になりました。
↓
ここでしばらく待っていると、30分以上経ったころでしょうか。彼らはやって来ました。遅刻をまったく気にしていない様子で、のろのろと話しながらやって来るのです。時間はもう夕方近くで、暗くなってきたころです。私はどうなることかと、不安になりました。
本では、他にも「なるほど」というエッセンスが例文とともにたくさん紹介されていて、自分の文章に応用がしやすいものばかりです。
④「一瞬で心をつかむ文章術」 感想
この本は、唯一放送作家が書いた本ということもあってか、これまでの4冊とはまた違ったアプローチでした。
というのも、どのようにすると早く、そして面白いものが書けるか、というノウハウがメインに書かれていたからです。
「心をつかむ文章をか書くこと」と「素早く書く」ことは決してトレードオフの関係ではなく、たった一つのコツをつかめば可能なのだそうです。
著者は、文章を書くのが苦手な人は、書くことにしか時間を割いていないのだと分析しています。まず、素早く書けるようになるたった一つのコツは、しっかり準備(リサーチ)して、フレームに従ってアウトラインを作ることだそう。
この組み立て方には黄金の方法があるようで、その方法を「ラーメンはなぜ国民食となったのか?」を例として分かりやすく説明しています。
(ここに限らず、終始例はラーメンだったのですが、著者はラーメン好きなのか(笑))
そして、面白く書くためには、「?(なんだろう)」のすぐ後に、答えを明かすように「!(なるほど)」と思わせることが大事なんだそうです。このフックの法則を話の初めから終わりまで絶えず繰り返していくことで、おのずと面白い文章になるとのこと。
こうしたフックは、テレビの世界でもザイガニック効果と呼ばれるそうで、確かによく使われていますよね。「衝撃の結末はCMのあと!」などなど。
放送作家ならではの文章の構成方法が新鮮で、情報をまとめるノートの作り方などは、真似したいと思いました。準備にちゃんと時間をかけて、スラスラと文章が書けるようになると、文章の苦手意識がなくなりますね。
⑤「すぐに稼げる文章術」 感想
こちらは、タイトルがなかなか刺激的な本でつい借りてしまいました(笑)
この著者は、悪文を引用してダメ出しをしていくスタイルを取っていて、ズバズバ指摘するさまが面白かったです。
例えば、ある本に対するAmazonのレビュー文に対して(レビュー文を書いた人はこの本を厳しく批判しています)
- そもそも書評は本の悪口ではなく、本を買いに走るような行動を促すもの、レビューそのものがエッセイとして面白いものであるべき
- 副詞の使い方が悪いことで自信なさが表れている
- 「~で」という接続詞を使ってるので文章が散漫になっている
- レビューの筆者は、文句をつけたい部分がありすぎるようだが、こういうときはポイントを1つに絞り、後は褒めちぎって、最後は皮肉で終わると文章が締まる
などの指摘をしています。厳しいなー(笑)
他にも、東大教授の文章、アマゾンのカスタマーサービスのメール、自治体広報誌に掲載された防災コラムなどなど、さまざまな身の回りの文章が、著者の厳しい指摘を受けています。
以前の自分だったら、なんとなく読んでしまう文章も、この指摘を一度聞いてしまうと、もうその指摘部分が気になってしまいます。
反面教師的にその指摘を自分の中に吸収していくことで、文章の質を上げていけるのでは、と感じました。
まとめ
おもしろい文章を書くためには、どうすればよいか。
私なりの視点で、本から学んだことをアウトプットしてみました。ですが、インプットがありすぎて、正直全然書ききれないので、是非読んでみてください(笑)
そして、本から学んだことを、この文章でさっそく活かせてないじゃないか!とは私に突っ込まないでくださいませ(;'∀')
最後に、5人の著者が共通して言っていたことは冒頭でまとめたこと以外にもありました。
それは、「文章力は生涯にわたる自分の強力なスキルとなる」ということ。
文章力は、きっと一生をかけて磨いていく奥深いもの。
今日より明日、明日より明後日。少しずつ書いていけば、きっと何かが見えてくると自分を信じて。とにかく書いていきたいと、私は一人勝手に決意を新たにするのでした。